Q. いつからどんなきっかけでパンの道に進まれたのですか？

店名の「ナミテテ」は、東アフリカのマラウイ共和国の小さな村の名前です。
異文化の中で仕事がしたい、と考え、1988年に青年海外協力隊へ参加し、東アフリカのマラウイに派遣されました。
その地で出会ったケーキ作りが趣味のSE​​​​​のパートナーは、帰国後、日本でパン職人になりました。彼は15年に渡るパン修行後、私の故郷新潟でパン屋を開店することになりました。
彼に、なぜパン職人になったの？と聞くと、「早起きの仕事がいい」「米などの作物と違って、毎日繰り返し作れるところがいい」と言っています。それと「あなたが豆腐よりパンが好きって言ったから」と答えました。
そんなパートナーの夢を叶えてあげたかったから、この道に入りました！

Q. パンづくりの魅力、パンづくりのこだわりを教えてください。

こだわりは、できる限り地元の食材を使ってアフリカの精神を感じてもらうべく、エネルギッシュでかつ優しい、個性的なパンを作ることです。
パン作りの魅力を一言で言うと、「パン作りは無限」！
新作を作るためにレシピを考案していますが、納得のいくパンを作るために無限にレシピが広がります。
新潟は食材が豊富で、できた年、できた季節、作った農家さんでみんな味が違って、それを使って作ったパンの味も見た目も違ってきます。
レシピと食材と、無限の組み合わせは止みません。
どこにもないパンを作るためには、多方面から情報収集し、インプットが必要です。そのため日々学び、挑戦しています。
何よりもの魅力は、自分が想像したことを自分で創造できることです。

Q. おすすめのパンやご自身が好きなパンを教えてください。

おすすめは「酋長のパン」「カメレオンの涙」「キリンのおやつ」「マサイの首飾り」「キリマンジャロの雪」…などなどです。
特にライ麦粉や国産全粒粉を積極的に使い、粉の風味を大切にして、生地のもちもち感を引き出しているのが特徴です。安全な食材を選び、ナッツやドライフルーツを使ったパンを多く揃え、ネーミングや見た目にもこだわりアフリカをイメージして作った、唯一無二の個性豊かなパンのラインナップがあります。
ぜひ一度食べて頂きたいのは、東アフリカ全域で食べられているアフリカのおやつ「マンダジ」です。
きっと、常時市販されているのは日本でここだけのはず！

Q. お店の所在地について、その場所を選んだ理由は何ですか？その場所のどこが好きですか？

第二の人生を送る場所として、地元新潟に戻る決意をしたのは、一言で言えば親孝行かな…と思います。
これまで私は東京、アフリカ、沖縄と拠点を変えてきましたので、家族にはいつも心配をかけてきました。
地元が好きだと思えるようになったのは、戻ってきてからです。深い山々、長い海岸線、広い平野、自然環境に恵まれて美しい地です。美味しい食材がとにかく豊富です。
春は旬の野菜、夏は海の幸、秋は山菜・きのこ・お米、冬は果物が盛りだくさんです。1年を通して日本酒、地ビール・地ワインも手に入ります。
都市へのアクセスも良く、情報・流通も適度に便利で、何よりも温泉が豊富です。毎日でも行ける温泉が近隣にたくさんあります。

Q. 今回「毎月PANDA！」に参加された決め手は何ですか？

たくさんの冷凍パンサブスクがある中、「毎月PANDA！」を選んだのは、弊社のHPをしっかり見て、企業理念に興味関心を持って頂いたことです。
その中でも、弊社は障がい者雇用をしており、誰でも得意・不得意なことがあって、社員同士がそんな点を補い協力して一つのものを創り上げていくことを企業精神としている点に共感して頂いたことが、ビジネスパートナーとしての決め手でした。
また、ナミテテの個性を高く評価してくださったことです。そして、パン業界全体を盛り上げたいという理念を聞き、利益主義でない点も決め手の大切な一つです。