愛媛県の郊外、砥部焼の里のふもとで夫婦で営んでいます、パン屋 晴れの日です。
自家製酵母を使ったハード系から菓子パン、クロワッサン類、サンドイッチ等幅広く製造しています。あんこやカスタードクリームなどの材料は店主の手作りにこだわり、味はもちろん食べる前から楽しみが持てるよう、見た目にも綺麗なパンを目指しています。
晴れた日の一家だんらんの中に、ドライブや気分転換の中に、当店のパンが仲間に入っていたら嬉しいなという思いから、店名を付けました。
Q. いつからどんなきっかけでパンの道に進まれたのですか?
16年前、20代半ばまでサラリーマンでしたが、このまま定年までの何十年をサラリーマンとして過ごすより、これからの人生手に職を付け、自分で何かしたいと考えるようになりました。元々、食に関して食べること作ることが好きでしたし、高校生のときパン工場でアルバイトしていたこともあり、パン職人になり独立したいと思うようになりました。
Q. パンづくりの魅力、パンづくりのこだわりを教えてください。
パンは朝、昼、夜、おやつ、どのタイミングでも食べることができ、老若男女問わず食べやすいので、様々な人に自分が作ったものを口にしてもらえるチャンスがあります。私は既製品を使わず、フィリングを手作りするのでお客様から「美味しい」と言われると自分の腕を認めてもらえたようで嬉しいですし、個人のお店なのでお客様との距離感が近くそういったお褒めの言葉を聞く機会が多いことがモチベーションの維持に繋がっています。
パンづくりのこだわりとしては、材料はなるべく国内産、無添加、旬なものを使うようにしています。またベーカリー業界の流行りを追いかけるより、自分が美味しそうだな、作ってみたいなと思うものを置くようにしています。
Q. おすすめのパンやご自身が好きなパンを教えてください。
おすすめは自家製酵母のいちじくパンです。県外の旅行でパン屋巡りをしているときに出会ったパン屋さんが、まさに自分がしたいお店の理想を詰め込んだようなお店で。そののち独立するまで3年半修行させて頂きました。その時に自家製酵母の生地やドイツパンの美味しさを学ばせて頂き、私の根幹にある思い入れのあるパンです。
自身の好きなパンは、基本的に全部好きですが、ずっと飽きずに好きなのは食パンです。また、その時に旬なものを使った季節限定商品をどの季節にも置き、毎年改良して出すよう心がけて作っているので、そちらも是非食べてみてほしいです。
Q. お店の所在地について、その場所を選んだ理由は何ですか?その場所のどこが好きですか?
私自身が砥部町出身だからです。ただ住んでいたところはここより市内寄りの地区でした。ここは町内でも一番山に近い、自然豊かな所です。人口分布も少ない。でも、緑を目にしながら食べると、パンに限らず何でもより美味しく感じると個人的に思っています。ここへ来ることでリフレッシュになり、心地良さをお届けできたらいいなと思っています。
自然豊かなところはたくさんある中ここを選んだのは、近くに大好きな公園があるからです。公園の川には吊り橋が掛かっており、桜、紅葉の名所です。他にも季節により藤棚、蛍、梅が見られ、吊り橋を降りて川遊びもできます。ここで自分のパンを食べてもらえたら、最高だなと思っています。
Q. 今回「毎月PANDA!」に参加された決め手は何ですか?
今までも何度かネット通販のお誘いを受けたことがあります。その時は、作り手は私1人なので閑散期は良くても繁忙期に要望に応えることが負担に思え、ご来店くださるお客様への対応やお店が疎かになりそうでお断りしてきました。今回、同じパン屋である神戸屋が手掛けるということで、パン屋側の気持ちをよく理解してくださり、要望、不安点も受け止めてくれる姿勢に安心感を覚えました。ぜひ当店にという熱意も純粋に嬉しかったです。